システム化して社員の創意工夫が邪魔になった会社

さてここで、3つの質問をします。

1.グラフ作成はさほど高い技術を要しないので、気心の知れた部下にそれを命じることができますが、グラフよりはるかに複雑で、長期間使い続ける基幹システムを作らせる相手は誰ですか?
2.きっとその人は誰よりも御社の生データ(感情込みの行動記録)に接する存在になりますが、あなたに近い感性でそれを捉えることができ、意思決定面でのあなたのサポート役が務まりそうですか?
3.システム製作があなたの構想どおりに進まないとき、製作担当者の感性があなたと違うことを指摘して、思うように軌道修正することは可能ですか?

これらの問いすべてにYESと答えられるなら、システム導入により格段の組織強化が図れるだけでなく、導入費用も信じられないほど安く済むでしょう。

また、基幹システムなどのITツールは、出来上がった後の機能拡張要求が多いことが大半です。
改修費用がかかるため現場からの要求を押さえ込むエネルギーの消費に悩む方も多いですが、3つの質問にYESと答えられるなら、導入後のコストも思ったほどかからないはずです。

もっともこれは理想論で、99パーセント以上の組織には不可能ではないかと思います。