そのグラフは誰のバイアスか?

データベースを深く読み解いていくと、無機質な情報の羅列の中に、人情タップリな本音が見えてくることがよくあります。
もしも読んでいるのが普通の文章だとすれば「行間を読む」ということに相当します。

「建前は文字で書いてるけど、この人(部署)本当はこう考えてる」
「誰でもウエルカムなふうに表現してるけど、本当はあの人のことを怖がって、避けようとしている」

などがそうです。

これと同じことが、データベースで羅列情報を見ているときも起きます。
一件ごとに見ていると気づけない本音が、まとまった形で見た時にはくっきりと浮かび上がるのです。

「隠そうとする本音」だけでなく、「その人や部署の持つ個性やクセ」が見えることも頻繁にあります。

そういったナマの情報を捉えることに成功し、想定される今後の事態について、例えば上司に相談したとします。

その時、
「グラフにでもしてくれないと、何が言いたいのかわからない。判断材料にならない」
このセリフを言われたら、その人は少なくともデータベース活用というテーマを共有できそうな相手ではありません。