会社の至宝『行動記録』を読みこなせ!

基幹システムやBIツールなど、先端のIT技術は日々進化していて目を見張りますが、多彩なシステム機能をたくさん通過するほど、素材である生データの味わい(先ほど説明した『人間模様』など)は失われ、整った加工品が提供されることになります。
便利にはなるが、そこにまつわる物語はカットされ、素材がぶつかり合う独特の個性が失われます。

創意工夫、忍耐、あくなき挑戦心、使命感など、社員たちには「頑張ったことを称えてほしい」というピュアな欲求(承認欲求)はあれど、プロとして(大人として)それを表に著さないのがマナーです。

過度の抑圧はストレスを溜めてしまうので健全ではありませんが、プロとしてのマナーが失われると、自分の武勇談ばかりを語る人が出てきて、本人は良くても周りがストレス過多になります。

無制限な承認欲求の開放を抑制し、定量情報を科学的に表現・解析するためにも、洗練されたIT技術が精製する「加工品」は役立っています。