経営者・管理者がカウンセラーになる方法

自分のことを相談するときには、相手が「治そうとするタイプ」か「わかろうとするタイプ」を見分けることが重要という説明をしました。

ところで、このサイトのトップページで『魔法使いタイプ』を選択したあなたには、「ご自身が部下たちのカウンセラーになる」というテーマでお話をしています。

ということは、あなたが部下たちからどちらのタイプと受け取られるかが重要ということでもあります。

部下が求めるのが単なる知識なら、ハウツーだけを提供する対症療法的に対応していればよいということになります。
ただの業務上の確認事項ぐらいなら、それでも問題は無いでしょう。

しかし、悩みを聞き取るのなら話は別です。
悩みそのものの情報は部下の中にあり、表面的な対症療法で上手くいくとは限らないからです。

相談を受けたあなたが、自分の強みに頼って人と接する(治そうとする)タイプだと、手持ちのリソースが尽きた所で対応力の限界を露呈することになるでしょう。

部下のリソースを上手く使える(わかろうとする)タイプなら、知識やスキルだけでなく、人間的な面でも良き指導者としての立場を手にすることになるでしょう。

まず悩みの正体を知り、その解消・解決に必要なアイテムが『専門知識』だとわかれば、それを与えれば良い。

必要が無いのに、ただ専門知識を聞かされるのは、説教みたいなものです。

相談するたびに説教してくる上司には、部下は本当の気持ちを話したくありません。
大事なことであればあるほど、相談相手からは外します。