さて、会計スペシャリストのメッキをかぶっていた当時の私に話を戻します。
メッキが利いているので「雑用係」の扱いこそ受けませんが、どちらにせよ小さな企業の中では何でも屋にならざるを得ません。
特に私の役目は『業務の体制づくり』ですから、事務派遣とはいえ代理店やジョイント企業へ商談のため出向くこともしばしばです。
取調室みたいな事務室から、相手企業の大きくて綺麗なオフィスへ行くので、外観だけで圧倒されます。
相手から訪問してくることはほぼ無く、来たとしても通すのは親会社のオフィスです。
このへんが弱小企業の苦しい現実です。
派遣社員が早々に辞めてしまう理由のひとつには、職場の体裁の悪さもあったでしょう。
相変わらず離職率は高く、現状のまま派遣会社の人材を定着させることに限界を感じてきました。