上場企業の経理時代、経営資料作成プロセス変革のお供に……
データベースは私の半生で、実力以上の成果を何度ももたらしてくれました。
また、私は自分の担当業務の前後工程にいる関係者にも強い関心を持つためか、よく周りを巻き込んで改善することがありましたが、そのときの素材も、データベースでした。
自分の業務を圧倒的に効率化するITスキルを持ってしまうのが「パワーユーザー」。
ただし、IT専門職でもないのに凝ったスキルを会得するだけあって、性格にクセの強い傾向があり、編み出したツール類は、自分のためだけに使うタイプが多い。
一方、経営者的感覚で全体を俯瞰しながら個別の細かな作業に携わることができ、自分のITスキル発揮場所を自在に操れるタイプのことを、私は「戦略的パワーユーザー」と表現しています。
企画系のポジションなら戦略眼を持つ人は多いでしょう。
しかし、パワーユーザーと言えるほどバリバリに作業現場の仕事をこなしながら、戦略的な企画を考えているような部下が、あなたにはいるでしょうか?
仮にいるとして、叩き上げで鍛え抜いた実力を、コンピューターのプログラムで表現し、日々の作業現場で使いこなすほどの『凝り性なタイプ』に、その成果を横展開する仕事を任せられますか?
横展開して同じ結果を出すには、他部門のベテランさんとの人間関係づくりから始めてノウハウを聞き出し、ITツール化しながら社内の各部署を回らなければなりません。
四緑文鳥.netのサイトにも掲載していますが、パワーユーザーにはこんな傾向があります。
戦略的パワーユーザーの誕生が稀な理由はこれです。
ではどうすればよいか?
まずは、戦略や戦術という言葉を部下の働きに当てはめてみる際に、解釈にブレが生じて頭が混乱しないよう、『戦略』『戦術』を、部下の成長や評価、そして給与といった身近な事柄に沿って考えることから始めてみましょう。